
目次
ボラティリティとは?
為替相場におけるボラティリティ(Volatility)とは「通貨の価格変動の大きさや度合い」を意味します。
略して「ボラ」とも呼ばれます。
一般的に、
- 価格変動が大きい → ボラが大きい(高い)
- 価格変動が小さい → ボラが小さい(低い)
という表現をします。
バイナリーオプションをしていると、
「この通貨ペアは値動きが激しいなぁ」とか
「同じ通貨ペアでもこの時間帯は値動きが無いなぁ」とか
思うことがありますよね?
そこからも分かるように、ボラティリティの大きさは「取引する通貨ペアや時間帯」によって変わってきます。

ボラティリティが変動する要因
ボラティリティが変動する要因には、「市場の流動性」が大きく関係します。
流動性とは
取引通貨の交換の容易さ、市場に参加している売り手と買い手者の多さを表します。
例えば、米ドル円(USD/JPY)やユーロ米ドル(EUR/USD)などのメジャー通貨は、市場参加者が多く取引が成立しやすい「流動性の高い通貨ペア」です。
取引が活発に行われるため、値動きは小刻みになり、ボラは低くなります。
一方、南アフリカランド円(ZAR/JPY)やトルコリラ円(TRY/JPY)などのマイナー通貨は、「流動性の低い通貨ペア」です。
市場参加者が少なく、「買いたい時に希望する価格で買えない、売りたい時に希望する価格で売れない」など、取引が成立しにくいことがあります。
そのため、途中全く値動きがないまま急に価格が動くなど、ボラが高い傾向にあります。
ボラの変動は流動性だけではない
ここまで解説した「通貨の流動性とボラティリティの関係」をまとめると、以下のようになります。
- 流動性の低い通貨ペア → ボラが大きい
- 流動性の高い通貨ペア → ボラが小さい
しかし、ボラティリティの変動要因は市場の流動性だけではありません。
政治的・経済的・社会的な出来事など、様々な出来事の影響を受けます。
特に経済指標などのイベント直後は、普段値動きが安定している通貨ペアでも急騰・急落することがあるので注意が必要です。

バイナリーオプションにおいてボラティリティが重要な理由
バイナリーオプションを攻略する上で、ボラティリティは非常に重要な要素となります。
その理由は、主に2つあります。
- ボラティリティが低すぎると同値負けになりやすい
- ボラティリティが高すぎるとノイズの影響を受けやすい
理由①ボラティリティが低すぎると同値負けになりやすい
バイナリーオプションは、ボラティリティが低すぎる(値動きがほとんどない)相場で取引をすると、勝率が下がります。
なぜならば、多くのバイナリーオプション業者では「ドロー=負け判定」となるからです。
ドローとは
エントリー時間と判定時間の価格が同値であること。
これはハイローオーストラリアでも同様です。
特に、取引時間が短ければ短いほど同値負けのリスクが高まるので、注意が必要です。

理由②ボラティリティが高すぎると値動きが予想しにくい
バイナリーオプションは、ボラティリティが高すぎる(値動きが激しい)相場にも注意が必要です。
先ほども解説したように、流動性が低く取引が成立しにくい通貨ペアは、全く値動きがなかったり、かと思えば急に大きな値動きを見せることがあります。
例えば上の画像のように、一瞬だけ価格が大きく動く現象を「ノイズ」と言います。
これは、流動性の低い相場で大きな取引があった時によく発生します。
詳細記事→バイナリーオプションにおけるノイズとは?ノイズ攻略手法を解説
バイナリーオプションでは、「ボラティリティが高く、なおかつどちらに動くか分からないような相場」で取引すると、どうしても勝率が下がってしまいます。
そのため、ボラが高い相場では取引を避けることも、1つの攻略法と言えます。

通貨ペアによるボラティリティの違い
ここまで解説したように、ボラティリティは「通貨ペアの流動性」によって大きく変わります。
ここでは、ハイローオーストラリアで取引できる通貨ペアの中から、ボラティリティの高いもの・低いものをそれぞれご紹介します。
ボラティリティの高い通貨ペア | ボラティリティの低い通貨ペア |
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ボラティリティの高い通貨ペア
先ほどの表を見てお分かりのとおり、主要通貨の中でも、イギリスポンド(GBP)絡みの通貨ペアはボラティリティが高い傾向にあります。
例えばポンド/円(GBP/JPY)は、ボラティリティの低いドル/円(USD/JPY)と比べて値動きが3倍以上大きくなることもあります。
ポンドは世界4位の流通量を誇りますが、トップ3の通貨(ドル、ユーロ、円)と比べると流動性が低下します。
そのため、ポンド絡みの通貨ペアは大きく乱高下しやすく、バイナリーオプションにおいては「殺人通貨」とも呼ばれています。
そんな中で、ポンド/円(GBP/JPY)は「一度勢いが付けばその方向に進みやすい」という特徴も持っています。
上手くトレンドを見極めることが出来れば順張りで大きく勝つことも可能ですので、気になる方は以下の記事をぜひご参考ください。
関連記事→バイナリーオプションのポンド円攻略法
ボラティリティの低い通貨ペア
数ある通貨ペアの中でも、米ドル/円(USD/JPY)は値動きが穏やかということで有名です。
なおかつ適度なボラティリティもあるため、バイナリーオプション初心者におすすめの通貨ペアです。
特に、日本時間の11:00~15:00の間は安定したレンジ相場となることが多いため、逆張り取引に向いています。
関連記事→レンジ相場におすすめ!バイナリーオプション逆張り攻略法
また、世界一の流通量を誇るユーロ/米ドル(EUR/USD)も、日本時間の昼間や深夜2時以降は安定した緩やかな値動きを見せます。
しかし、NY市場とロンドン市場がどちらもオープンしている22時〜2時くらいまでの時間は、ユーロ/米ドルの値動きが活発になってきます。
この時間は、ボラティリティは高いもののトレンドの方向性がはっきりしているので、エントリータイミングを見極めれば順張りで大きく勝つことが可能です。
関連記事→バイナリーオプションで高勝率な順張りおすすめ攻略法

時間帯によるボラティリティの違いを解説
先述したように、バイナリーオプションをボラティリティで攻略する際は、取引を行う時間帯も重要です。
ここでは、特に注意が必要な次の時間帯について解説します。
- 各市場のオープン直後
- 日本時間の早朝
- 経済指標発表後
①各市場のオープン直後
基本的に、通貨発行国の為替市場が空いている時間帯は、その国の通貨が活発に取引され、ボラティリティが高まります。
特に市場オープン直後の30分〜1時間の間は、値動きが激しくなる傾向があります。
この時間帯の値動きを予想するのは初心者には難しいため、取引自体を避けた方が無難です。
次の記事では、バイナリーオプションを時間帯で攻略する方法について、詳しく解説しています。
関連記事→バイナリーオプションを勝ちやすい時間帯で取引する攻略法
②日本時間の早朝
日本時間の早朝(6時~7時頃)は、3大為替市場(日本・ロンドン・NY)のいずれもクローズしています。
この時間帯は、どの通貨ペアも流動性が低くボラティリティが小さくなるため、ドロー負けに注意しましょう。
取引をするならば、東京市場がオープンした1時間後くらいの、値動きが落ち着いた時間帯(9時以降)がおすすめです。
③経済指標発表後
経済指標とは、各国の公的機関等が公表している、その国の経済状況を数値化したデータです。
特に米雇用統計、消費者物価指数、国内総生産といった重要な経済指標が発表された後は、その内容が関係する通貨ペアにおいてボラティリティが高まる傾向にあります。
そのような時は価格がどう動くか予想しにくく、テクニカル分析が通用しないことが多いです。
バイナリーオプションで負けを招く要因にもなりますので、ボラティリティが大きく変わるような状況であった場合は取引を避けましょう。
以下の記事では、バイナリーオプションで特に注意すべき経済指標について解説していますので、こちらも併せてご覧ください。
ボラティリティを分析してバイナリーオプションを攻略
ここでは、ボラティリティを分析してバイナリーオプションを攻略する具体的手法を解説致します。
ボラティリティを測るインジケーターは様々なものがありますが、その中でも特におすすめなのがATR(アベレージトゥルーレンジ)と、ボリンジャーバンドです。
今回は、2つのインジケーターを表示してボラティリティを分析する手法をご紹介致します。
ボラティリティ攻略法のインジケーター設定
この攻略法におけるATRの設定は以下の通りです。
ATRの設定
- 表示方法:「インディケータ」→「オシレーター」→「average true range」
- 期間:14
ATRの期間は通常14日間を採用することが多く、この場合は14日分のTRの平均値を取ったものが表示されます。
ATRは以下の3つのうち、もっとも大きいもの採用して計算します。
① 当日高値-当日安値
② 当日高値-前日終値
③ 前日終値-当日安値
詳細記事→インジケーターATRを活用したバイナリーオプション攻略法!設定と使い方も解説
そして、ボリンジャーバンドの設定は以下の通りです。
ボリンジャーバンドの設定
- 表示方法:「インジケーター」→「トレンド」→「Bollinger Bands」
- 期間:21
- 偏差:2
詳細記事→ボリンジャーバンドを使ったバイナリーオプション攻略法
ボラティリティ攻略法のインジケーターの見方
下の画像では、ATRを表示しています。
画像を見ると、ATRが高い位置にあるところでは大陰線が多く、逆にATRが低い位置にあるところでは短いローソク足が多くレンジ気味になっていることが分かります。
ATRを使ったボラティリティの判断方法
- ATRの値が増加 → ボラティリティが高い
- ATRの値が減少 → ボラティリティが低い
また、ボリンジャーバンドの「幅」と「形状」を見ることでボラティリティの大きさが一目で分かります。
ボリンジャーバンドを使ったボラティリティの判断方法
- バンドの幅が拡大 → ボラティリティが高い
- バンドの幅が縮小 → ボラティリティが低い
ボラティリティによって手法を使い分けよう
インジケーターでボラティリティを分析した後は、ボラティリティに合わせてバイナリーオプションの戦略を変えていきましょう。
ボラティリティが低く、値動きが穏やかでレンジ相場のような値動きをしているときは逆張りを狙うのがおすすめです。
逆張りは上手く反転ポイントを見つけられれば、5分取引で効率よく利益を狙えます。
詳細記事→バイナリーオプションの5分取引攻略法
ボラティリティが拡大していて、トレンドが発生しているときはトレンドに沿った順張りをするのがおすすめです。
例えばボリンジャーバンドのバンドウォークが起こったら、同じ方向に価格が推移すると予想できます。
関連記事→ボリンジャーバンドのバンドウォークを活用したバイナリーオプション攻略法
ボラティリティ攻略法の勝率がさらに上がる、おすすめバイナリーオプション手法
ここまで、バイナリーオプションにおけるボラティリティの分析手法について解説しました。
実際にエントリーをする際は、ローソク足の形状や他のインジケーターの数値などを確認し、勝率の高いポイントを見つけることが必要です。
実は、今回の手法と併せて使うことでさらに高勝率を狙えるとっておきのバイナリーオプション手法を、現在はたけTV公式ライン@で無料公開しております。
なお、この手法で初心者の方が月に200万円の利益を叩き出した事例もあり、大変有効です。
また、人数制限はありますが、バイナリーオプションで使えるツールも特典としてご用意しておりますので、まずはどんなものかご確認ください。
※この情報はいつまで公開できるかわかりません。手に入れるなら今!お急ぎください。バイナリーオプションのボラティリティ分析におすすめのインジケーター
今回はATRとボリンジャーバンドを使ってボラティリティを判断する攻略法をご紹介しました。
他にもバイナリーオプションのボラティリティ分析におすすめのインジケーターは数多くあり、以下がその一例です。
ボラティリティ分析におすすめのインジケーター
- DMI/ADX
- VIX(恐怖指数)
- HV(ヒストリカル・ボラティリティ)
全部を使う必要はありませんが、インジケーター毎に特徴が異なるため、それぞれの特徴を理解し使いやすいものを選ぶのがポイントです。
しかし、バイナリーオプションにおけるボラティリティ分析は基本中の基本であり、本番はエントリーポイントの分析です。
インジケーター、ローソク足の形など、勝てるポイントを探すためには多くの知識が必要になります。
「勉強したいけど、時間がない」
「何から勉強したら良いか分からない」
と言う方には、以下の記事にてバイナリーオプションの裁量が学べるサービスをご紹介しております。
テクニカル分析の知識だけでなく、「メンタル管理」や「資金管理」についても学ぶことができるので、ぜひご覧ください!
ボラティリティでバイナリーオプションを攻略まとめ
