目次
「ゴールデンクロス」「デッドクロス」とは
「ゴールデンクロス」「デッドクロス」とは、上の画像のようにインジケーターの2本のラインが交差するポイントのことを言います。
上の画像では、期間の違う2種類の移動平均線を表示していますが、
短期移動平均線と長期移動平均線がクロスした後、上昇トレンド(または下降トレンド)が発生していることが分かります。
このことからお分かりのように、ゴールデンクロスとデッドクロスは、トレンドの発生や転換を示唆するシグナルとなります。
このクロスをいち早く見極めることで、相場の流れを予測しバイナリーオプションの勝率アップに役立てることができます。
関連記事→トレンドの探し方・見分け方を知ってバイナリーオプションを攻略!
ゴールデンクロスとデッドクロスは様々なインジケーターで確認できる
ゴールデンクロスとデッドクロスは、移動平均線以外にも次のようなインジケーターで確認することができます。
- MACD
- ストキャスティクス
- ADX/DMI
今回は、最もポピュラーと言える移動平均線を例に、クロスを活用したバイナリーオプション攻略法をご紹介致します。
なお、移動平均線以外のインジケーターのクロスについては、記事の最後の方で解説致します。
移動平均線を例にゴールデンクロスとデッドクロスを解説
移動平均線のゴールデンクロスとデッドクロスは、期間の違う2本の移動平均線の交わりを見ます。
今回は、短期移動平均線を21日、長期移動平均線を50日で設定しています。
移動平均線のゴールデンクロスとは
ゴールデンクロスとは、上の画像のように短期移動平均線が長期移動平均線を「下から上に抜ける現象」のことを言います。
ゴールデンクロスが発生した場合、トレンドは上昇に転じる傾向にあります。
バイナリーオプションにおいては、HIGHエントリーのサインとして活用することができます。
移動平均線のデッドクロスとは
デッドクロスとは、上の画像のように短期移動平均線が長期移動平均線を「上から下に抜ける現象」のことを言います。
先ほどのゴールデンクロスとは逆パターンで、デッドクロスが発生した後は、トレンドが下降に転じる傾向にあります。
バイナリーオプションにおいては、LOWエントリーのサインとなります。
なぜ2本のクロスでトレンドが分かるのか?
なぜ2本の線のクロスを見ることでトレンドが分かるのか?というと、移動平均線の設定期間による値動きへの感度が関係します。
移動平均線は、過去の一定期間の終値の平均を計算し、線で結んだインジケーターです。
期間を20日に設定したら20日間の平均、50日に設定したら50日間の平均を線で繋ぎます。
下の画像を見てお分かりのように、平均を取る期間が短いほど、現在の値動きと近い動きをします。
市場参加者の多くは、古い情報より新しい情報を重視します。
ゴールデンクロスやデッドクロスをきっかけに、トレンドが転じたと判断したトレーダー達が、決済したり追加で買い(または売り)を入れることで、さらにトレンドの勢いが増します。
そのため、2つの移動平均線がクロスした後は、それまでのトレンドが転じて一方向に動きやすくなります。
ゴールデンクロス・デッドクロスの注意点
ゴールデンクロス・デッドクロスを用いてバイナリーオプション取引をする際は、「騙し」に注意しましょう。
騙しとは、クロスが発生してもトレンドが発生しないことです。
下の画像のように、一定幅で価格が上下するレンジ相場では、頻繁にクロスが発生します。
そのため、クロスが発生したからといって「相場が反転する」と安易にエントリーしてしまうと、騙しに遭う可能性が高まります。
バイナリーオプションにおけるゴールデンクロス・デッドクロス攻略法のポイントは「本当にトレンドの転換を示すクロスなのか?」を見極めることです。
以下より詳しくご紹介します。
関連記事→バイナリーオプションをチャートパターンで攻略!フォーメーション分析徹底解説
バイナリーオプションにおけるゴールデンクロス・デッドクロスの「騙し」回避方法
この項目では、ゴールデンクロス・デッドクロス攻略法のポイントとなる騙しの回避方法をご紹介します。
クロスが現れた際は、以下の点に注目しましょう。
- クロス前の横ばい期間が長いか?
- クロス後にブレイクアウトしているか?
- クロスの直後にパーフェクトオーダーが発生しているか?
騙しの回避方法①クロス前の横ばい期間に注目
ゴールデンクロス・デッドクロスの「騙し」回避方法1つ目は、クロス前の横ばい期間に注目することです。
上の画像のように、クロスが発生する前の横ばい期間が長いほど、大きなトレンドになる傾向があります。
横ばい期間が長いということは、価格が動く材料がなかったということですが、その状況で方向性をつけ出すということは、価格が動く何らかのきっかけがあったということです。
- 天井で長いレンジ相場を形成した後に現れたデッドクロス
→下落トレンドに転じる可能性が高い - 底で長いレンジ相場を形成した後に現れたゴールデンクロス
→上昇トレンドに転じる可能性が高い
と分析することができます。
関連記事→レンジ相場におすすめ!バイナリーオプション逆張り攻略法
騙しの回避方法②クロス後のブレイクアウトに注目
ゴールデンクロス・デッドクロスの「騙し」回避方法2つ目は、クロス後のブレイクアウトに注目することです。
先ほども言ったように、レンジ相場では頻繁にクロスが発生するため、トレンド発生のタイミングが分かりにくくなります。
しかしレジサポラインを引き、クロス後にラインブレイクが確認できたら、相場が方向性をつけたと判断できます。
関連記事→レジサポラインでバイナリーオプションを攻略する方法
同様に、トレンド相場でゴールデンクロス・デッドクロスが発生した場合も、トレンドラインを割ったことでトレンドが転換したと判断することができます。
関連記事→トレンドラインでバイナリーオプションを攻略!トレンドラインの引き方や活用法
騙しの回避方法③クロス直後のパーフェクトオーダーに注目
ゴールデンクロス・デッドクロスの「騙し」回避方法3つ目は、クロス直後のパーフェクトオーダーに注目することです。
パーフェクトオーダーとは上の画像のように、短期・中期・長期の移動平均線が、交わらずに同じ方向へ傾いている状態のことを言います。
パーフェクトオーダーが発生している時は、トレンドの勢いが強く今後も継続しやすい傾向にあります。
ゴールデンクロス・デッドクロスが現れた後、「すぐに急角度の」パーフェクトオーダーが発生していたら、相場が明確に反転した可能性が高いです。
上の画像では、ゴールデンクロス発生後すぐに急角度の上昇パーフェクトオーダーが発生し、強い上昇トレンドが続いています。
逆に、デッドクロス発生後すぐに急角度の下降パーフェクトオーダーが発生したときは、下落トレンドの勢いが強いことが分かります。
下の画像では、ゴールデンクロスが発生しているものの3本の移動平均線は角度をつけず、横ばいになっています。
このように、3本の移動平均線を表示することで
- ゴールデンクロス・デッドクロスでトレンドの転換を予想
- パーフェクトオーダー でトレンドの強さを予想
が同時にできるのでオススメです。
ゴールデンクロス・デッドクロスを使ったバイナリーオプション攻略法
この項目では、ゴールデンクロス・デッドクロスを使った具体的な攻略手法をご紹介します。
バイナリーオプションの勝率を上げるためには、移動平均線だけでなく他の指標も併せてエントリーポイントを判断することが重要です。
今回は、「一目均衡表」と組み合わせた、高勝率なバイナリーオプション攻略法をご紹介します。
ゴールデンクロス・デッドクロス攻略法の手順
- 2本の移動平均線を設定
- 一目均衡表の雲を設定
- 移動平均線でゴールデンクロス・デッドクロスを確認
- ローソク足が一目均衡表の雲を突き抜けていることを確認
- 押し目・戻りでエントリー
ゴールデンクロス・デッドクロス攻略手順①2本の移動平均線を設定
まず2つの単純移動平均線(短期移動平均線と長期移動平均線)を設定します。
移動平均線の設定
- 表示方法:「挿入」→「インジケーター」→「トレンド」→「moving average」
- 移動平均線の種類:Simple
- 適用価格:Close
- 期間:
短期移動平均線→5日の赤色
長期移動平均線→25日の青色
期間の設定ですが、バイナリーオプションの場合、5分や15分など短い時間での勝負になります。
そのため、5・10・13・15・18・20・21・25日あたりの短期設定を選ぶのがおすすめです。
ゴールデンクロス・デッドクロス攻略手順②一目均衡表の雲を設定
次に、一目均衡表の雲を設定します。
一目均衡表の設定
- 表示方法:「挿入」→「インディケータ」→「トレンド」→「Ichimoku Kinko Hyo」
- パラメーター:
デフォルト(転換線が9・基準線26・先行スパンBが52) - 色の設定:
転換線、基準線、遅行スパン→None
雲(上昇)→ピンク
雲(下降)→水色
ゴールデンクロス・デッドクロス攻略手順③移動平均線でクロスを確認
2本の移動平均線でゴールデンクロスまたはデッドクロスを確認します。
上の画像では、レンジ相場の後、短期移動平均線が長期移動平均線を上から下へ抜けるデッドクロスが確認出来ます。
しかしこれだけでトレンド転換を判断すると騙しに遭う可能性があるため、一目均衡表の雲を使い、エントリー根拠を高めます。
ゴールデンクロス・デッドクロス攻略手順④ローソク足の雲の突き抜けを確認
上の画像では、デッドクロス発生後にローソク足が一目均衡表の雲を上から下に抜けていることが確認できます。
ローソク足が雲を突き抜ける現象は、強いトレンド相場が継続されるサインとなります。
関連記事→一目均衡表でバイナリーオプションを攻略!雲の突き抜けで継続トレンドを把握
ゴールデンクロス・デッドクロス攻略手順⑤押し目・戻りでエントリー
ゴールデンクロス・デッドクロス攻略法のエントリーポイントは、価格が一時的に戻ったタイミングです。
上の画像の場合、下落しているローソク足が一次的に上昇した後、再び下落し始めたポイントになります。
次のローソク足で陰線になったのを確認後、15分足でLOWエントリーします。
なお、トレンド発生時の順張り取引をする際に有効となるおすすめ手法については、以下の記事でも詳しく解説しております。
こちらも併せてご参照ください。
関連記事→バイナリーオプションの順張りで高勝率なおすすめ攻略法
さらに勝率を上げるバイナリーオプション攻略法を公開中!
バイナリーオプションにおけるゴールデンクロス・デッドクロスは、トレンド転換を示唆する要素の1つに過ぎません。
今回は一目均衡表の雲を使って根拠を高めましたが、実はゴールデンクロス・デッドクロスと併せて使うことでより高勝率なバイナリーオプション攻略法を現在ライン@にて、期間限定で無料公開しています!
なお、この手法で初心者が月に200万円以上の利益を叩き出した事例もあります。
また、人数制限はありますが、バイナリーオプションに役立つ特典もご用意しておりますので、まずはどんなものかチェックしてみてください。
移動平均線以外のゴールデンクロス・デッドクロスをご紹介
ここまで移動平均線を用いたゴールデンクロス・デッドクロス攻略法をご紹介しましたが、バイナリーオプションのクロス攻略法は他のインジケーターでも活用することができます。
クロス攻略法が使えるおすすめインジケーター
- MACD
- ストキャスティクス
- RCI
- ADX/DMI
クロス攻略法が使えるおすすめインジケーター①MACD
ゴールデンクロス・デッドクロス攻略法が使えるおすすめインジケーター1つ目は、MACD(マックディー)です。
上の画像の黄枠をご覧ください。
白いヒストグラムと赤いシグナル線が交わるポイントがゴールデンクロス、デッドクロスになります。
- ゴールデンクロス:
「白いヒストグラム」が下から上に「赤いシグナル線」を突き抜けている時→上昇の勢いがつよい - デッドクロス:
「白いヒストグラム」が上から下に「赤いシグナル線」を突き抜けている時→下降の勢いがつよい
MACD(マックディー)は、より実際の値動きに近くダマシが少ないメリットがあるのでおすすめです。
クロス攻略法が使えるインジケーター②ストキャスティクス
ゴールデンクロス・デッドクロス攻略法が使えるおすすめインジケーター2つ目は、ストキャスティクスです。
ストキャスティクスには「+%K期間(緑)」と「+%D期間(赤)」の指標があります。
- ゴールデンクロス:
20以下のエリアでSlow%K(緑)がSlow%D(赤)を下から上に抜ける
→その後価格が上がる可能性が高い - デッドクロス:
80以上のエリアでSlow%K(緑)がSlow%D(赤)を上から下に抜ける
→その後価格が下がる可能性が高い
以下の記事では、ストキャスティクスを用いたレンジ相場で有効なゴールデンクロス・デッドクロス攻略法を紹介しています。
関連記事→ストキャスティクスを使ったバイナリーオプション攻略法
クロス攻略法が使えるインジケーター③RCI
ゴールデンクロス・デッドクロス攻略法が使えるおすすめインジケーター3つ目は、RCIです。
上の画像は、短期RCI(9日)を赤色、中期RCI(26日)を青色で設定しています。
- ゴールデンクロス:
短期RCIが中期RCIを下から上に抜ける - デッドクロス:
短期RCIが中期RCIを上から下に抜ける
RCIはRSIとよく似ていますが、RSIよりも明確なシグナルを出しやすくおすすめのインジケーターです。
クロス攻略法が使えるインジケーター④ADX/DMI
ゴールデンクロス・デッドクロス攻略法が使えるおすすめインジケーター4つ目は、ADX/DMIです。
ADX/DMIには「+DI(上昇の勢いを表す)」と「-DI(下降の勢いを表す)」の指標があり、2つのラインのクロスを見ることでトレンドの発生や転換を見極めることができます。
- ゴールデンクロス:
+DIが-DIを上抜ける→上昇シグナル - デッドクロス:
-DIが+DIを上抜ける→下降シグナル
ADX/DMIはトレンドの方向性と強弱を同時に見ることが出来るため、バイナリーオプションの順張り取引において強い味方となります!