目次
バイナリーオプション攻略に使えるストキャスティクスとは
ストキャスティクス(Stochastic oscillator)とは、ジョージ・レーン氏により考案されたオシレーター系インジケーターです。
%K(Fast)と%D(Slow)の2本の線で、相場の相対的な「買われ過ぎ」や「売られ過ぎ」を表します。
バイナリーオプションにおいては、一定幅で変動を繰り返すレンジ相場(ボックス相場)で効果を発揮します。
使いこなせれば逆張りのエントリーポイントの見極めに役立ちますので、ぜひ今回の記事を参考にストキャスティクスの使い方を覚えましょう!
関連記事→バイナリーオプション攻略に役立つオシレーター系インジケーター6選
ストキャスティクスの計算方法
ストキャスティクスの計算方法について簡単に説明します。
ストキャスティクスは一定期間における高値と安値を活用し、現在の価格はその変動幅と比較してどの位置にあるかを数値化します。
それぞれの線が示す数値は以下の通りです。
%K(Fast):
一定期間において現状はその変動幅のどのあたりにあるかを0~100の間で数値化したもの。
この数値が大きいほど買われ過ぎ、小さいほど売られ過ぎと判断できる。
%D(Slow):
%Kをm日間で移動平均し、滑らかにしたもの。
通常この移動平均期間は3を使う。
ファスト・ストキャスティクスとスロー・ストキャスティクスの違い
上記で説明した「%K」と「%D」の2本を使って描いたものをファスト・ストキャスティクスと呼びます。
ファスト・ストキャスティクスは相場に対して敏感に反応し激しく動くため、騙しに遭いやすい特徴があります。
そのため、バイナリーオプションにおいては「%D」と「SD(slowD)」の2本で描かれるスロー・ストキャスティクスが用いられることが一般的です。
SDは%Dをさらに平均(平滑化)したものになり、騙しが少ないのが特徴です。
通常この平均期間も3を利用します。
相場に対して敏感に反応する順としては「%K>%D>%SD」と覚えておきましょう。
ストキャスティクスとRSIの違い
ストキャスティクスとよく似たインジケーターにRSIというものがあります。
以下の表は、この2つの違いについて簡単にまとめたものです。
RSI | ストキャスティクス | |
計算方法 | 終値ベースで上昇変動と下落変動の幅に対する強弱を示す | 高値と安値の変動幅に対する強弱を示す |
ラインの数 | 1本の線で表す | 2本の線で表す |
エントリー ポイントの判断 |
基準値(30以下・70以上)のゾーンに侵入した時 | 2本の線がクロスするポイント |
RSIもストキャスティクス同様、レンジ相場における「売られ過ぎ・買われ過ぎ」を0%〜100%の数値で表すインジケーターです。
RSIの場合は1本の線が基準値を超えたところで逆張りポイントを判断します。
ストキャスティクスの場合、0%〜100%の範囲内で基準値を超えかつ2本の線がクロスしたポイントで反転を見極めます。
例えば、%Dを%Kが上抜ける動きとなると、直近で上昇の勢いが平均よりも強まってきた(買われ過ぎ)と判断することが出来ます。
このことから、ストキャスティクスはRSIよりも明確に売買シグナルを読み取れると言えます。
詳細記事→RSIを使ったバイナリーオプション攻略法
MT4でストキャスティクスを設定する方法
バイナリーオプションにおけるストキャスティクスの使い方を説明する前にまず、MT4の設定方法を解説致します。
ストキャスティクスは「挿入」→「インジケーター」→「オシレーター」→「Stochastics Oscillator」で表示することが出来ます。
ストキャスティクスのおすすめ設定期間
パラメーター設定画面で期間を設定します。
今回ご紹介する、ストキャスティクスを使った逆張り攻略法のおすすめ期間は以下の通りです。
ストキャスティクスの設定
- +%K期間:14
- +%D期間:3
- スローイング:3
+%K期間はデフォルトでは5となっていますが、期間が短ければ短いほど値動きに敏感に反応し、騙しが多くなります。
そのため、期間は9や14にすることをおすすめします。
スロー・ストキャスティクスを設定する方法
上のパラメーター設定画面の「スローイング」とは、スロー・ストキャスティクスにする場合の移動平均期間です。
この数値を1に設定するとファスト・ストキャスティクスとなり、2以上に設定するとスローストキャスティクスになります。
スローイングは3に設定することが一般的です。
スロー・ストキャスティクスはファスト・ストキャスティクスに比べてシグナルが少し遅く出るというデメリットがありますが、確実に反転されたことを確認してからエントリーできます。
よりバイナリーオプションの勝率を安定させることができますので、まずはスロー・ストキャスティクスから攻略法を試していく事をおすすめします。
バイナリーオプションにおけるストキャスティクスの使い方
バイナリーオプション攻略におけるストキャスティクスの使い方について解説いたします。
- 買われ過ぎ・売られ過ぎを判断する
- 2本のラインのクロスでエントリータイミングを判断する
- ダイバージェンスでトレンドの収束を判断する
使い方①買われ過ぎ・売られ過ぎを判断する
バイナリーオプション攻略におけるストキャスティクスの使い方1つ目は、買われ過ぎ・売られ過ぎを判断することです。
ストキャスティクスを表示すると、右側に0〜100の数字があります。(画像の黄枠内)
- 80を上回っている:「買われ過ぎ」の状態
- 20を下回っている:「売られ過ぎ」の状態
と判断することができます。
使い方②2本のラインのクロスでエントリータイミングを判断する
バイナリーオプション攻略におけるストキャスティクスの使い方2つ目は、2本のラインのクロスでエントリータイミングを判断することです。
この方法はストキャスティクスの最も一般的な使い方です。
ストキャスティクスを見ていると「+%K期間(緑)」が「+%D期間(赤)」を突き抜けたり、突き下げたりするポイントがあります。
このクロスを「ゴールデンクロス」「デッドクロス」と言い、その後相場が反発するサインと捉えることが出来ます。
- ゴールデンクロス:
20以下のエリアでSlow%K(緑)がSlow%D(赤)を下から上に抜ける
→その後価格が上がる可能性が高い - デッドクロス:
80以上のエリアでSlow%K(緑)がSlow%D(赤)を上から下に抜ける
→その後価格が下がる可能性が高い
バイナリーオプションでは他のインジケーターでも、このゴールデンクロス・デッドクロスが有力なエントリー判断となります。
関連記事→バイナリーオプションのゴールデンクロス・デッドクロス攻略法
使い方③ダイバージェンスでトレンドの収束を判断する
バイナリーオプション攻略におけるストキャスティクスの使い方2つ目は、ダイバージェンスによるトレンドの収束判断です。
ダイバージェンスとはローソク足の動きとオシレーター系インジケーターの動きが逆行している現象のことを言い、トレンドの収束や反転のシグナルとなります。
上の画像では、上昇トレンド中にローソク足は高値を更新しているのに対し、ストキャスティクスは高値を切り下げています。
その後トレンドが下降に転じていることが分かります。
詳細記事→ダイバージェンスを利用したバイナリーオプション攻略法
ここまで、基本的なストキャスティクスの使い方を3つご紹介しました。
以下より、バイナリーオプションにおけるおすすめのストキャスティクス攻略法をご紹介致します。
ストキャスティクスを使ったバイナリーオプション逆張り攻略法
今回ご紹介するバイナリーオプション攻略法は、ストキャスティクスと相性の良いインジケーター「ボリンジャーバンド」を組み合わせて、レンジ相場の反発ポイントを分析する逆張り手法です。
攻略手順は次のようになります。
ストキャスティクスを使ったバイナリーオプション攻略手順
- ストキャスティクスとボリンジャーバンドを設定
- レンジ相場であることを確認
- ローソク足がボリンジャーバンドの線に触れるのを確認
- ストキャスティクスのゴールデンクロス、デッドクロスを確認
- 逆張りでエントリー
ストキャスティクス攻略手順①ストキャスティクスとボリンジャーバンドを設定
まず、2つのインジケーターを表示します。
ボリンジャーバンドは次のように設定します。
ボリンジャーバンドの設定
- 表示方法:「挿入」→「インジケーター」→「トレンド」→「Bollinger Bands」
- 偏差:21
- 偏差:3
ストキャスティクスは以下の設定で表示します。
ストキャスティクスの設定
- +%K期間:14
- +%D期間 :3
- スローイング: 3
ストキャスティクス攻略手順②レンジ相場であることを確認
このストキャスティクス攻略法は、高値と安値が一定の範囲で行ったり来たりするレンジ相場で使います。
上の画像の黄色枠のように、ボリンジャーバンドでエクスパンション(トレンド前のバンドの広がり)が起こっていなくて、バンドが平行になっていることを確認しましょう。
ボリンジャーバンドだけでなく他の方法も併せてレンジ相場の確認をすると、より相場が明確になります。
関連記事→レンジ相場におすすめ!バイナリーオプション逆張り攻略法
ストキャスティクス攻略手順③エントリーポイントを確認
上の画像の黄色丸部分が、このストキャスティクス攻略法のエントリーポイントです。
ローソク足がボリンジャーバンドの±3σにタッチした後反発し、ストキャスティクスでゴールデンクロスが発生しています。
ボリンジャーバンドの±3σ以内に価格が収まる可能性は約99.7%だと言われており、タッチした後は価格が反発する可能性が高いため、逆張りの判断基準になります。
上の画像では、さらにストキャスティクスの20以下の範囲でSlow%K(緑)がSlow%D(赤)を下から上に抜ける「ゴールデンクロス」が発生しているため、価格が上がると予想できます。
以下の記事では、ボリンジャーバンドの基本的な使い方を解説していますのでぜひご覧ください。
詳細記事→ボリンジャーバンドを使ったバイナリーオプション攻略法
ストキャスティクス攻略手順④逆張りエントリー
この攻略法のエントリー条件は以下の通りです。
HIGHエントリー
- ローソク足がボリンジャーバンドの-3σにタッチ
- ストキャスティクスでゴールデンクロス発生
(20以下のエリアでSlow%K(緑)がSlow%D(赤)を下から上に抜ける)
LOWエントリー
- ローソク足がボリンジャーバンドの+3σにタッチ
- ストキャスティクスでデッドクロス発生
(80以上のエリアでSlow%K(緑)がSlow%D(赤)を上から下に抜ける)
なお注意点として、このストキャスティクス攻略法はレンジ相場で効力を発揮します。
トレンドが強い場合、ストキャスティクスで反転サインが出ていても騙しに遭う可能性が高いため、トレンド相場では順張り用の手法を使うようにしましょう。
関連記事→バイナリーオプションで高勝率な順張りおすすめ攻略法
ストキャスティクス攻略法と併せてさらに高勝率なバイナリーオプションのおすすめ手法
今回はストキャスティクスとボリンジャーバンドを組み合わせた、高勝率なバイナリーオプションの逆張り攻略法を解説いたしました。
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バイナリーオプションにはストキャスティクス以外にも、様々な攻略法があります。
マスターすることで、トレンド相場でもレンジ相場でも状況に応じた分析ができて、さらに勝率アップが望めます。
そんな色々な場面で使えるバイナリーオプション攻略法については、以下の記事にまとめておりますので、是非ご参照ください。
なおバイナリーオプションで勝つには、インジケーターの特徴やローソク足の形・パターンなど、様々な要素から分析することが大切です。
「勉強したいけど、時間がない」
「何から勉強したら良いか分からない」
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