目次
バイナリーオプション攻略に使えるエンベロープとは
エンベロープとは、移動平均線をベースに作られたトレンド系のインジケーターです。
上の画像のように、移動平均線と”移動平均線から一定の割合で乖離(かいり)させた上下のライン”で構成されます。
バイナリーオプションにおいては、主にレンジ相場の逆張りで効果を発揮します。
なぜエンベロープが逆張りに有効なのか?という理由ですが、移動平均線と価格の関係性がポイントとなります。
以下より詳しく解説致します。
エンベロープと移動平均線の関係性
基本的に為替価格は、移動平均線に絡みつくように推移します。
そのため価格が移動平均線から離れ過ぎたら、バネのように元に戻ろうとする力が働きます。
有名なチャート理論「グランビルの法則」でも、”移動平均線から値が大きく離れた時、価格はいずれ移動平均線へと戻っていく”と定義されています。
関連記事→グランビルの法則でバイナリーオプションを攻略する手法
移動平均線に対して一定幅で乖離させたエンベロープを表示することで、価格が移動平均線からどれくらい離れているのかを確認することができます。
「価格がエンベロープの上下ラインにタッチした時、価格はいずれ戻るだろう」と予想できるため、逆張りのエントリーポイントを判断しやすくなるのです。
しかしそれだけでなく、エンベロープはトレンドをいち早く察知できるというメリットもあります。
以下より詳しく解説致します。
バイナリーオプション攻略におけるエンベロープの使い方
バイナリーオプション攻略において、エンベロープは次のような使い方をします。
- レンジ相場での反転ポイントを判断する
- トレンド発生をいち早く察知する
使い方①レンジ相場での反転ポイントを判断する
バイナリーオプションにおけるエンベロープの使い方1つ目は、レンジ相場での反転ポイントを判断することです。
これは最も基本的な使い方になります。
上の画像のように、ローソク足がエンベロープの上下ラインに触れた後は価格は移動平均線の方に戻ろうとします。
エントリーポイントの判断としては、
- HIGHエントリー:ローソク足がエンベロープの下弦に触れたとき
- LOWエントリー:ローソク足がエンベロープの上弦に触れたとき
というようになります。
関連記事→レンジ相場におすすめ!バイナリーオプション逆張り攻略法
使い方②トレンド発生をいち早く察知する
バイナリーオプションにおけるエンベロープの使い方2つ目は、トレンド発生を察知することです。
ローソク足は基本的にエンベロープの範囲内で推移するため、上の画像のようにローソク足がエンベロープを大きく突き抜けたら、トレンドが発生したと判断できます。
- 上昇トレンド:ローソク足がエンベロープの上弦を突き抜けたとき
- 下降トレンド:ローソク足がエンベロープの下弦を突き抜けたとき
特に相場の勢いが強いときに上記のような傾向が見られるので、トレンドの早期発見に繋がります。
トレンドが確認できたら、順張りの準備にかかりましょう。
関連記事→バイナリーオプションで高勝率な順張りおすすめ攻略法
エンベロープとボリンジャーバンドの違い
エンベロープはボリンジャーバンドと見た目が非常によく似ています。
ボリンジャーバンドもエンベロープ同様、上下のラインにローソク足がタッチしたタイミングで価格が反転しやすいという特徴があります。
そのためどちらのインジケーターもバイナリーオプションの逆張り指標として人気が高いです。
詳細記事→ボリンジャーバンドを使ったバイナリーオプション攻略法
この2つの違いは、バンドの算出方法にあります。
エンベロープの場合、移動平均線から単純に何%か乖離したラインを表示するため、常に一定の幅でバンドが推移します。
一方ボリンジャーバンドは標準偏差などの統計的な要素を盛り込んで算出されるため、価格変動が大きくなるとバンドの幅も広がり、価格変動が小さくなるとバンドの幅も縮小します。
下の画像のように、トレンドの勢いが強いときはラインに沿ってローソク足が推移するため、このような相場で間違って逆張りをしないように気をつけなければなりません。
なお、そのような現象をバンドウォークと言いますが、バンドウォークが起きる前は上の画像のようにバンドの縮小と拡大が起きますので、ある程度見分けることは可能です。
詳しくは以下の記事で解説していますので、気になる方はぜひご覧ください。
関連記事→ボリンジャーバンドのバンドウォークを活用したバイナリーオプション攻略法
バイナリーオプションにおいて、どちらのインジケーターを使うかは好み次第というところです。
エンベロープはボリンジャーバンドに比べてシンプルで使いやすいというメリットがある一方で、時間足によって移動平均の乖離率を調整する必要があります。
そのパラメーター設定については次の項目で解説致します。
MT4でエンベロープを設定する方法
バイナリーオプション攻略に適したエンベロープのパラメーター設定について解説する前に、まずMT4でエンベロープを表示する方法を解説します。
MT4上部ツールバーの「挿入」→「インジケーター」→「トレンド」→「Envelope」をクリックして表示しましょう。
エンベロープは基本的に移動平均線と一緒に使用するインジケーターです。
移動平均線は「挿入」→「インジケーター」→「トレンド」→「Moving Average」をクリックして表示します。
すると次のようなパラメーター設定画面が出てきます。
期間と移動平均の種別はエンベロープと一緒の値を入力しましょう。
表示移動は0、適用価格はCloseで設定します。
なお、移動平均線の詳しい設定方法やバイナリーオプションにおける使い方については以下の記事で解説していますので、気になる方はこちらも併せてご覧ください。
バイナリーオプション攻略に適したエンベロープのパラメーター設定
MT4でエンベロープを表示する際、以下のようなパラメーター設定画面が表示されます。
バイナリーオプションを攻略する上でとりわけ大事なのは、「期間」「移動平均線の種別」「偏差」の3つです。
- 期間:基準となる移動平均線の期間
- 移動平均の種別:基準となる移動平均線の種類
- 偏差:移動平均線からどのくらいの乖離でエンベロープを表示させるか
具体的にどのような設定がオススメなのか、以下より解説致します。
エンベロープの設定①期間
エンベロープの「期間」は、移動平均線と同じ期間を設定します。
一般的にバイナリーオプションのような短期取引では、5日、10日、13日、15日、20日、21日などがよく使われます。
期間が短すぎると価格が頻繁にエンベロープのラインに接近するため、15日〜21日で設定するのがオススメです。
エンベロープの設定②移動平均の種別
エンベロープの「移動平均の種別」は、通常の移動平均線と同じく4種類から選ぶことができます。
バイナリーオプション攻略におすすめなのは、単純移動平均線(SMA)や指数平滑移動平均線(EMA)を設定することです。
上の画像のように、EMAはSMAよりも直近の値動きに敏感に反応するため、バイナリーオプションではEMAの方がより効果的に働きます。
エンベロープの設定③偏差
エンベロープの「偏差」は、移動平均線から何%乖離したラインを表示させるかの設定です。
期間やチャートの時間足によって設定を変えることをおすすめします。
例えば期間を15に設定した場合、
- 5分足:0.01〜0.05
- 15分足:0.05〜0.15
- 1時間足:0.15〜0.40
などの数値がおすすめです。
エンベロープは相場の状況によって機能する乖離率が異なります。
バイナリーオプション取引をする際は、乖離率の違うラインを複数表示させて、どの乖離率が機能しているかをチェックしてからエントリーすることをおすすめします。
エンベロープを使ったバイナリーオプション攻略法
この項目では、エンベロープを使ったバイナリーオプション攻略法をご紹介します。
今回はエンベロープと相性の良いインジケーターを組み合わせた逆張り手法を2つ解説致します。
- エンベロープ+ストキャスティクスを使った攻略法
- エンベロープ+RSIを使った攻略法
エンベロープ攻略法①ストキャスティクスを組み合わせた逆張り手法
エンベロープを使ったバイナリーオプション攻略法1つ目は、オシレーター系インジケーターのストキャスティクスを組み合わせた逆張り手法です。
この攻略法のポイントは、エンベロープの反転サインに加えてストキャスティクスのゴールデンクロス(デッドクロス)を見て、エントリーの根拠を高めることです。
①インジケーターの設定数値
まず、エンベロープとストキャスティクスを次のように設定します。
【エンベロープのパラメーター設定】
- 適用価格:Close
- 移動平均の種別:Simple
- 期間:15
- 偏差:0.05%
【ストキャスティクスのパラメーター設定】
- +%K期間:14
- +%D期間 :3
- スローイング: 3
②エントリーポイント
この攻略法のエントリーポイントは、下の画像の黄枠部分です。
ローソク足がエンベロープの上のラインにタッチし、ストキャスティクスでデッドクロスが発生しています。
この場合、この後価格が下がると予想できるためLOWエントリーです。
エントリー条件は以下の通りです。
HIGHエントリー
- ローソク足がエンベロープの下限に触れている
- ストキャスティクスでゴールデンクロスが発生している
(20以下のエリアでSlow%KがSlow%Dを下から上に抜ける)
LOWエントリー
- ローソク足がエンベロープの上限に触れている
- ストキャスティクスでデッドクロスが発生している
(80以上のエリアでSlow%KがSlow%Dを上から下に抜ける)
以下の記事では、今回使用したストキャスティクスの具体的な使い方や攻略法などを詳しく解説しています。
こちらも併せてぜひご覧ください。
詳細記事→インジケーターストキャスティクスとは?バイナリーオプション逆張り取引攻略法!
エンベロープ攻略法②RSIと組み合わせた逆張り手法
エンベロープを使ったバイナリーオプション攻略法2つ目は、RSIを組み合わせた手法です。
①インジケーターの設定数値
この攻略法では、エンベロープとRSIを次のように設定します。
【エンベロープのパラメーター設定】
- 適用価格:Close
- 移動平均の種別:Simple
- 期間:15
- 偏差:0.05%
【RSIのパラメーター設定】
- レベル:30と70
- 期間:14
②エントリーポイント
この攻略法のエントリーポイントは、ローソク足がエンベロープのラインに触れ、RSIも70以上あるいは30以下になっている時です。
HIGHエントリー
- ローソク足がエンベロープの下限に触れている
- RSIが30以下
LOWエントリー
- ローソク足がエンベロープの上限に触れている
- RSIが70以上
RSIもエンベロープと同じく、バイナリーオプションの逆張りに強いインジケーターです。
以下の記事でRSIの使い方や設定方法、RSIを使った高勝率なバイナリーオプション攻略法を紹介していますので、ぜひご覧ください。
詳細記事→RSIを使ったバイナリーオプション攻略法
エンベロープと併せてさらに高勝率なバイナリーオプションおすすめ攻略法
今回はエンベロープを使ったバイナリーオプション攻略法をご紹介致しました。
今回ご紹介した手法は取引チャンスも多く、レンジ相場の短時間取引で有効な方法ですのでぜひご活用ください。
実は、今回のエンベロープ攻略法と併せて使うことでさらに勝率が高まるとっておきの方法があり、それを現在期間限定で無料公開しております。
なお、この手法で初心者が月に200万円以上の利益を叩き出した事例もあり、非常に有効な手法です。
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