目次
バイナリーオプション攻略に役立つATRとは
バイナリーオプション攻略に役立つATRとは、MT4に実装されているオシレーター系インジケーターです。
ATRはaverage true range(アベレージ・トゥルー・レンジ)の略称で、
直訳すると「真の変動幅の平均」という意味になります。
その名の通り、価格の変動幅の大きさ(ボラティリティ)を測るのに役立つ指標です。
関連記事→バイナリーオプション攻略に役立つオシレーター系インジケーター6選
ATRはトレンドの強弱を判断するのに役立つ
為替チャートは、価格の変動が大きいと「ボラが大きい」、価格の変動が小さいと「ボラが小さい」と言われます。
ATRを使いボラティリティの大きさを測ることで、トレンドの強さ・転換点が判断できます。
バイナリーオプションにおいては、順張りすべきか逆張りすべきか?といった手法の選択をするのに役立ちます。
一般的に、オシレーター系インジケーターはエントリーポイントを判断するのに使われることが多いですが、ATRは具体的な売買シグナルを出すわけではありません。
どちらかというとトレンド系インジケーターに近く、ATRを使いこなすことで相場状況がより明確になるというメリットがあります。
関連記事→バイナリーオプション攻略に役立つトレンド系インジケーター3選
ATRの計算式
ここでは、ATRの計算式について解説致します。
ATRはTR(トゥルー・レンジ)のN日指数移動平均をラインで示します。
TR(トゥルー・レンジ)とは、ATRを開発したJ.W.ワイルダー氏による独自の価格変動の測り方です。
以下の3つのうち、もっとも大きいものを採用して計算します。
① 当日高値-当日安値
② 当日高値-前日終値
③ 前日終値-当日安値
通常、①の「当日高値 – 当日安値」が最大値になります。
N日(期間)は一般的に14日が用いられるため、14日間のTRの平均値を計算して表示します。
これだけだと少々意味が分からないと思いますが、簡単にまとめると、ATRは相場の変動率から価格変動の度合い(ボラティリティー)をラインで示すということを覚えておけばOKです。
では、そんなATRをバイナリーオプション攻略にどう活かしていくのか、以下の項目で具体的な使い方を解説致します。
関連記事→通貨ペアのボラティリティでバイナリーオプションを攻略
バイナリーオプションにおけるATRの使い方
バイナリーオプション攻略におけるATRの使い方として代表的なものが、
「現在のトレンドの大きさ」を判断することです。
まずはMT4でATRを表示してみましょう。
MT4でATRを表示する方法
ATRは、MT4の上部メニューバーの
「挿入」→「インディケータ」→「オシレーター」→「average true range」を選択すると表示されます。
設定はデフォルトでOKです。(期間:14)
ATRは、右側の上部と下部に2か所数値が表示されています。
MT4のATRの場合、上部は一定期間内のATR最大値、下部は一定期間内のATR最小値が表示されます。
そのため、時期によってATRの数値は変わります。
ATRの数値の見方
一定期間内のATRの中で今がどの位置にいるかを見ることで、現在の価格変動の度合いが分かります。
・ATRの値が高い
→価格変動が大きく値動きが激しい相場
・ATRの値が低い
→価格変動が小さく値動きが落ち着いている相場
と判断できます。
上の画像のように、ATRの値が大きく増加している場合は、値動きが活発=トレンド相場である可能性が高くなります。
反対に、ATRの値が低く下の方にある場合は、値動きがあまりない状態=レンジ相場と分析することが出来ます。
バイナリーオプションにおけるATRの見方
- ATRのグラフが上昇:トレンド相場
- ATRのグラフが下降:レンジ相場
関連記事→トレンドの探し方・見分け方を知ってバイナリーオプションを攻略!
ATRを使ったバイナリーオプション攻略法
この項目では、ATRを使ったバイナリーオプション攻略法について、次の2つの手法をご説明します。
インジケーターATRを使ったバイナリーオプション攻略法
- ボリンジャーバンドとATRを組み合わせた順張り攻略法
- ATRとRSIを組み合わせた逆張り攻略法
ATR攻略法①ボリンジャーバンドと組み合わせた順張り手法
最初にご紹介するATRを使ったバイナリーオプション攻略法は、ボリンジャーバンドを組み合わせた手法です。
トレンド判断に適したボリンジャーバンドにATRの根拠を加えることで、よりトレンドの強弱を見極めることができ、順張りの勝率アップに役立ちます。
下の画像のように、ローソク足がボリンジャーバンドの±2σを推移する「バンドウォーク」を狙って順張りします。
バンドウォークは強いトレンド状態を示しており、バイナリーオプションの順張り攻略において有効となる指標なのでぜひ覚えておきましょう。
このATR+ボリンジャーバンド攻略法の手順は次の通りです。
ATR+ボリンジャーバンド攻略法の手順
- ATR(期間14)とボリンジャーバンド(期間20、偏差2)を表示
- ボリンジャーバンドでスクイーズとエクスパンションを確認
- ローソク足がボリンジャーバンドの±2σを推移するのを確認
- ATRの値が高いことを確認
- トレンド方向にエントリー
攻略手順①インジケーターATRとボリンジャーバンドの設定
最初に、ATRとボリンジャーバンドを設定します。
ボリンジャーバンドは「挿入」→「インジケーター」→「トレンド」→「Bollinger Bands」で表示し、
期間を20、偏差を2に設定します。
ATRは先ほどと同じ手順で、期間を14に設定します。
攻略手順②ボリンジャーバンドで「スクイーズ」と「エクスパンション」を確認
ボリンジャーバンドのバンドウォークが起こる前は、バンドが特徴的な動きをします。
上の画像のように、バンドが絞られる「スクイーズ」が起こった後、バンドが急に拡大する「エクスパンション」が起こった場合、バンドウォークが発生する可能性が高いです。
バンドウォークの詳しい見分け方については、以下の記事をぜひご覧ください。
関連記事→ボリンジャーバンドのバンドウォークを活用したバイナリーオプション攻略法
攻略手順③バンドウォークとATRの値を確認し、エントリー
この攻略法は、
・ローソク足がボリンジャーバンドの±2σに沿って推移している
・ATRの値が上昇している
という2つのことを確認して、トレンド方向にエントリーします。
エクスパンション後は価格が落ち着く場合も多いので、「バンドウォーク」と「ATRの上昇」という2つのシグナルをを確認し、確実なエントリーを心がけましょう。
エントリーポイントの基準となる「ATRの高さ」についてですが、先ほども解説した通りその時の相場によってATRの値は変わります。
ですので、ATRと併せてローソク足の実体の長さなども比較し、トレンドの強弱を見極めていきましょう。
詳細記事→バイナリーオプション初心者向けにローソク足の見方・読み方を解説
ATR攻略法②RSIと組み合わせた逆張り手法
次にご紹介するATRを使ったバイナリーオプション攻略法は、RSIを組み合わせた逆張り手法です。
この手法は、ATRでレンジ相場であることを確認し、RSIを使って反転ポイントを判断します。
具体的な攻略手順は次の通りです。
ATR+RSIを組み合わせたバイナリーオプション攻略手順
- レンジ相場であることを確認
- ATR(期間14)とRSI(期間14)を表示
- RSIが70以上(もしくは30以下)であることを確認
- ATRの値が低いことを確認
- 逆方向にエントリー
下の画像のように、ATRが低い位置で推移しており、一定の変動幅で価格が上下していたらレンジ相場と判断できます。
この攻略法のエントリー条件は以下の通りです。
HIGHエントリー:RSI値が30以下、ATRがある程度低い位置で推移
LOWエントリー:RSI値が70以上、ATRがある程度低い位置で推移
以下の記事で、RSIの使い方やRSIを使ったバイナリーオプション攻略法を解説していますので、併せてご覧ください。
詳細記事→RSIを使ったバイナリーオプション攻略法
ATRと併せてさらに高勝率なバイナリーオプションのおすすめ攻略法
今回は、ボラティリティの判断に役立つインジケーター「ATR」を使用したバイナリーオプション攻略法をご紹介しました。
実は今回の手法と併せて使うことでさらに勝率が高まるとっておきの攻略法があり、それを現在、期間限定で無料公開しております!
初心者の方でも簡単に実践可能で、月に200万の利益を叩き出した事例もあります。
また、人数制限はありますが、バイナリーオプション取引に役立つ特典もご用意しておりますので、まずはどんなものかご確認ください。
バイナリーオプションを攻略するための裁量を身に付けたい方へ
今回ご紹介したATRは、トレンドの強弱を測るのにとても便利なインジケーターです。
しかしあくまで相場の大局観を把握するために使うものであり、実際のエントリーポイントは他の様々な指標を使って判断する必要があります。
ローソク足、チャートパターン、通貨の相関関係など、複数の根拠を元に勝てると思うポイントを見極めましょう。
でも何から勉強していいか分からない…という方は、以下の記事にてバイナリーオプションの裁量が学べるサービスをご紹介しております。
チャート分析の知識だけでなく、初心者にとって大切な「メンタル管理」や「資金管理」についても学ぶことができるので、ぜひご覧ください!